
ホテルマンとして働きたい。そのために働き方改革で何が変わったのか知りたい。その上で、ホテルマンを目指すべきか教えてニャー。
こんな疑問にお答えします。
今回の【どのくらい変わった?】ホテルマンの働き方はヤバい【目指すべきなのか】を読むと、昔のホテルマンの働き方と今のホテルマンの働き方は、「どのくらい変わったのか」「そもそも目指すべきなのか」を把握することができます。
私は、10年以上リゾートホテルで働いています。
なので、働く環境が変わっていく瞬間に、関わってきました。
最初に言っておくと、私が働いているホテルは、ビジネスホテルや地方の旅館と違い、さまざまなホテルの中でも福利厚生が充実している優良なホテルだと思います。
「働く場所が近いから・・」という理由でホテルを選ぶなら、参考にならないかも知れません。
なぜなら、まだまだ福利厚生が充実していないホテルが多いからです。
しかし、働き方改革で、どのホテルも働く環境が改善されてきているのも事実。
そんな中でも、優良なホテルでさえ、根本的な部分はほとんど変わっていません。
根本的にほとんど変わっていない部分についても、触れていきたいと思います。
気になる方は、最後まで読んでみてください。
これからホテルマンを目指しているあなたの、参考になれば幸いです。

現状の働き方を把握することが、仕事を決める際にとっても大事ですよ。
ホテルマンの働き方は変わったのか?

結論からいうと、「働きやすい環境なった」と思います。
10点満点で評価すると、
10点中3点→10点中6点
・・・「やっと普通になった」という感じでしょうか。

ホテルマンはすごい大変な仕事だったんだニャー。
それでも、まだまだ大変な仕事なのは、変わりありません。
しかし、私が入社した約10年前からすると、働き方はだいぶ変化しています。
そう思う要因は、以下の3つ。
- 男性でも育児休暇が取れるようになった
- 休日が増えた
- 中抜けがほとんどなくなった
それぞれ、簡単に解説します。
男性でも育児休暇が取れるようになった
1番変わったなと感じたのが、男性でも育児休暇が取れるようになったことです。
最初に子どもができた時(約6年前)は、男性が育児休暇をとる制度がありませんでした。
もしかしたら、ルールとしてはあったかも知れません。
とはいえ、当時は人事も教えてくれませんでしたし「男性が育児休暇を取るなんてあり得ない」という風土がありました。

妻にも、大変な苦労をかけたことを覚えています。
しかし、2人目(約4年前)の時に、人事からではなく自分で調べて育児休暇を取ることができました。
その時の人事の反応は、「男性も育児休暇取れるの?」でした😓
というのも、今勤めているホテルで男性の育児休暇を取ったのは「私が初めて」だったのです。
私をきっかけなのかわかりませんが、今では、若い男性も積極的に育児休暇を取れるような環境になっています。
なので、福利厚生が充実し始めているリゾートホテルは、働きやすくなっていると感じます。

今では、私が時短勤務で家事をしています👍
休日が増えた
2つ目は、休日が増えたことです。
私のホテルでは働き方改革によって、「週休2日制」になりました。
さらに、
- 会社独自の休暇は使い切らなければいけない
- 有給は必ず5日以上使わなければいけない
といった、休日を増やすルールもできました。

あれ?今まで週休2日制じゃなかったのかニャー?

そうなんだよ。休みは月の日数によって変わっていたんだ。
以前のホテルの休日は、月の日数によって休日が少なくなったりしていました。

上記のカレンダーで説明すると、1ヶ月の中でも「週の始め①」と「週の終わり②」に、月が切り替わる部分がありますよね。
基本、カレンダーの中で月が切り替わっていても、週に2回休みを入れれば問題ありません。
なので、月が切り替わっている部分に休みを入れてみます。
例えば、
- ①の部分に休みを2日
- ②の部分にも休みを2日
すると、このカレンダー月の実際の休みの数は、6回になります。
なぜなら、違う月に休みがあるからです。
・・なんとなく理解できたでしょうか^^;?
つまり、休みの振り分け方で、月の休みの日数が変わるのです。
また、7日以上連続で勤務しなければ問題なかったので、週に1回しか休みがないことも多々ありました。
なので、以前よりもプライベートの時間は、確保しやすくなっています。
中抜けがほとんどなくなった
中抜けというのは、1日のシフトの中で、休憩を2時間以上とることです。
ホテルの業務は、基本はマルチタスク。

マルチタスクとは、簡単にいうと複数の仕事をすることです。
例えば、
レストラン→チェックアウト→客室清掃→チェックイン
こういった流れで、いろいろな場所で働くのがマルチタスクです。
マルチタスクのメリットは、「お客さまの動向によって忙しくなる時間帯に、スタッフを多くつけれること」です。
例えば、朝のレストラン・夜のレストランに人が足りない場合は、
- 朝のレストランに7時〜11時(4時間)
- 休憩6時間
- 夜のレストラン17時〜21時(4時間)
こんな感じ。
会社の拘束時間は、なんと「14時間」になります。

以前は、中抜けがよくありました。
家に帰っても、寝たらすぐ仕事って感じだったのを覚えています。
ここで、

会社に半日以上拘束しても問題なかったのかニャー?
と思うかもです。
今では、確実に問題視されます。
しかし、以前は問題ありませんでした。
なぜなら、実質の労働時間は8時間なので、法律には違反していなかったからです。

プライベートの時間なんてないニャー💧
今でも現場の状況によって、中抜けがある場合もあります。
しかし、ほとんどのスタッフは中抜けがないので、基本は気にしなくても大丈夫です。

とはいえ、状況によって中抜けがあるのは、ホテルの闇の部分かも知れませんね。
根本的に変わらない部分とは?
以前の過酷な労働に比べると、少しずつですが、働き方の改善がされてきていることが、わかっていただけたでしょうか。
しかし、今でも根本的に「全く変わらない部分」があります。
それは、
現場優先ではない
どういうことかというと、日ごとのホテルのスタッフ総労働時間よりも、はるかに多いお客さまの予約を入れるのです。
簡単にいうとこんな感じ↓↓
スタッフの総労働時間<お客さまの予約数
マルチタスクで、生産性を上げても、スタッフの残業なしではまわせないほどの予約を入れてきます。
すると、現場のスタッフに大きな負担がかかることになりますね。

今年も3ヶ月もたたずに、新入社員が何名が辞めています。
ホテルマンになりたくても、仕事がキツければ、嫌になって当然です😅
現場優先の企業もある
最近では、ホテル業ではないですが、現場のスタッフ数によって、顧客の獲得を調整している企業が増えています。

そんな企業あるのかなニャー?

猫さん、実はあるんだよ。
企業名は忘れてしまいましたが、スタッフの人数によって、その日の営業を縮小する企業があります。
飲食業だったのですが、どんな感じかというと
- 子どもの熱で、急に休みになる
- 現場のスタッフが少なければ、1日の喫食数100だったものを80にする
といった、1日の喫食数を下げて、現場のスタッフの負担にならないように、調整しているのです。
つまり、現場優先の経営をしても、しっかり利益を出している企業があるのです。

働きやすそうでいいニャー。
目先の利益が優先
一方、ホテル業は、まだまだ目先の利益が優先されます。
なので、現場のスタッフの人員が不足していようが、現場の負担を考えずにお客さまの獲得が優先されます。

そうすると、どうなるのかニャー?
どうなるかというと、
- 残業が増える
- 中抜けシフトが発生する
- ストレスが多くなる
- サービスのクオリティが下がる
- 口コミの評価が悪くなる
といった、マイナスの面が生じるのです。
実際に、今年の新入社員でさえ「3時間以上の残業」がついています。
また、出勤時間も変わりやすいので、生活リズムも崩れがち😅
さらには、
- レストランのライブキッチンも縮小
- レストランの席が埋まり、30分以上待たせる
なんてこともあります。

レストランで30分以上待たされたら、私でも怒りたくなります。
子どもがいたら、なおさらです。
長期目線で考えても、現場のスタッフ数に合わないお客さまを受け入れることに、メリットはありません。
ホテルマンは目指すべき?
ここまでまとめると、
- 働きやすさは「やっと普通」レベル
- 現場優先の企業ではない
- 現場の負担よりも目先の利益が優先される
じゃあ、ホテルマンを目指すべきなのか。
結論からいうと、

目指してもいいと思います。
なぜなら、過酷な企業は他にもたくさんあるからです。
なぜ、ホテルマンを目指しているのか?
そもそも、
- 安定した仕事がしたい
- 高い給料が欲しい
- 休みが欲しい
であれば、目的をもってしっかり勉強して、ホテルマン以外の道を進めばいいだけです。
しかし、あえてホテルマンを目指しているということは、
- 憧れある
- カッコいい
- お客様に喜んでもらいたい
といった、「興味」「やりたいこと」があるからだと思います。
ホテルマンになりたい強い気持ちがあるのであれば、目指すべきです。
ホテルマンは【接客のプロ】
ホテルマンは、接客のプロ集団です。
ホテルマンを目指すことによって、さまざまなスキルを、身につけることができます。
例えば、
- お客さまのニーズの見つけ方
- コミュニケーション能力
- 接客の動き
- 言葉遣い
- 新しい宿泊プランの提案
これらは、目的をもって一生懸命学ぶことで、他の仕事に転職した際にも使えるスキルばかりです。

難しそうだニャー

大丈夫だよ。
努力は必要だけど、仕事をしていくうちに身についていくよ。
特に、
- お客さまのニーズの見つけ方
- コミュニケーション
は、どの仕事においても重宝されるスキルです。
まずは、早くスキルを身につけるためにも「自分の興味のある分野で仕事をすること」が大切。
そうすれば、ある程度つらくても、頑張れるはずです😊
仕事がキツイと思ったら?
とはいえ、

仕事がキツいニャー
と感じれば、学ぶこともつらくなるのは、当たり前のことです。
その時は、
- 抱え込まずに相談する
- 今の仕事が全てじゃないと考える
- 違うことにチャレンジしてみる
この3つを、意識してみるといいかもしれません。
少しは、気持ちに余裕が生まれるはずです😊
まとめ

今回は、【どのくらい変わった?】ホテルマンの働き方はヤバい【目指すべきなのか】について、解説してきました。
ホテルマンの働き方も働き方改革によって変化しています。
とはいえ、まだまだヤバい仕事なのは、間違いありません。
しかし、昔からいる人間からすると、どんどん働きやすい環境になっていることも事実です。
なので、ホテルマンになりたいあなたに、1番大事なのは
興味をもって楽しむ
ことだと思います。
楽しむことができれば、どんな仕事も乗り切れるはずです!
一緒にホテルマンとして、活躍していきましょう😄
以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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