みんなどんな理由で、ホテルをやめたいと思うんだろう。
自分もやめたいと思っているけど、アドバイスがほしい。
こんな疑問にお答えします。
✅本記事の内容
- ホテルをやめたい理由7選
- ホテルをやめたいあなたへアドバイス4選
✅本記事の信頼性
☑️某リゾートの現役ホテルマン
(10年以上の実績)
☑️30代でサイドFIREを目指す
(サイドFIREでスローライフ)
☑️副業0→1で月収5桁達成
この記事を書いている私は、某リゾートホテルで10年以上勤務。
家族をきっかけにサイドFIREでスローライフを目指す。
さまざまな副業にチャレンジし、半年で月収5桁達成。
ホテルの現状
観光業はコロナ禍の到来で、悲惨な状況となっています。
私の勤めている某リゾートホテルは、大規模施設で満室の場合「400名」を超える人数を集客できます。
しかし、コロナ禍の影響で、連日の入客人数は100名前後まで減少。
そのため、多くの社員は通常の公休以外に休みを入れて、人員削減をしている状況です。
ただ、国からの補助もあり、欠勤扱いではなく一時帰休の扱いになるため、給与の60%は補償されています。
年間の休日が少ないホテルマンとしては、一時帰休が公休表に増えていると、正直嬉しかったりもします。
また、残業がほとんどなくなったので、給料は大幅減。
ホテル業は、比較的他の仕事よりも給料が低いので、残業代は生活に大きく関わってきます。
私で5万くらい給料が減りました😅
とはいえ、コロナ禍が落ち着いたら、今までの忙しい日常が待っています。
そう考えると、
やっぱり、ホテルマンやめたいな
と、思う方も多いしょう。
なぜなら、
- 休日が多い
- 残業がない
という状況でも、「やめたい」と思っているスタッフがいるからです。
私も数年に1度は、やめたいと思う時期がきます😅
では、ホテルをやめたいと思う理由とは、いったいなんでしょうか?
私の周りで、やめていったスタッフ・やめたいといっているスタッフのリアルな声を、お伝えします!
ホテルをやめたい理由7選
ホテルをやめたい理由は、次の7つです。
- 仕事がきつい
- 休みが少ない
- 生活リズムが崩れる
- 人間関係
- 残業が多い
- 憧れとのギャップが大きい
- マナーの悪いお客さまの対応
順番に解説します。
仕事がきつい
ホテルマンは、マルチタスクで仕事を行うのが主流です。
マルチタスクを知らない方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
簡単にいうと、「1人のスタッフが複数の仕事をする」ということです。
複数の仕事ができることによって、ホテルの各現場で忙しい時間帯に、人を集めることができます。
すると、無駄な人員が出ないので、生産性が上がります。
ただ、会社の利益に貢献する一方で、現場のスタッフには相当な負担があります。
なぜなら、閑散期でも多忙期でも、常に忙しい現場で仕事をしなければいけないからです。
一時帰休で休んでいる人もいれば、必要最低限の人数で仕事をしている現場は、いつも通りマルチタスクで仕事をしています。
ちなみに、スキルの習得度合いで、一時帰休が多いスタッフ・少ないスタッフがいます。
つまり、仕事ができる人ほど一時帰休が取れずに、不平等さを感じながら仕事をしているのです。
なので、仕事がキツく感じるのです。
休みが少ない
一般的に、祝日は休みではないので、必然と休みが少なくなります。
なぜなら、「日・祝日・大型連休は稼ぎ時」だからです。
ただ、基本の休みが平日になるので、どこかに出かけるときは人が少ないという、メリットがあります。
なので、若いスタッフは、平日に有給と合わせて連休をとって、旅行に行ったりしています。
しかし、小さい子どもがいる家庭はそうもいきません。
日・祝日を休みにすると、6日連続で勤務になることもありますし、有給を使われたりします。
また、稼ぎ時でスタッフが足りない時もあるので、あまりいい顔はされません。
年間の休日が少ないホテルは、家族を持つ私にはつらいところです😅
生活リズムが崩れる
とにかく、ホテルマンは不規則な職業です。
なぜなら、「お客さまに合わせてシフトを組む」からです。
例えば、朝食レストランのシフトは、こんな感じです。
☑️朝食レストランのシフト
上の数字が、出勤時間になります。
このシフトの場合、
早い人で「5時出勤」で、遅い人で「6時出勤」になります。
繁忙期になれば、「4時30分」出勤の時もあります。
なので、起床時間が3時になることも・・もう朝というより夜中ですね😅
夕食レストランの場合も、出勤時間帯が違うにしろ、朝食レストランと同じで日によって出勤時間が違います。
少し特殊な例として、
☑️洋食レストランの場合
なんと、2時間30分〜3時間も出勤時間に差があります。
なぜかというと、洋食のお客さまの人数によって、人員が「必要な時」と「不要な時」があるからです。
つまり、
- 人が足りなけらば遅めの出勤
- 人が足りていれば早めの出勤
になります。
なので、どこの部署でも出勤時間が安定しないので、生活リズムも安定しないのです。
人間関係
大規模ホテルの場合、派遣さんやパートの方も含めて、150人ほどのスタッフになることもあります。
人数が多いほど、人間関係で悩むことが多くなるでしょう。
また、総支配人や各部署の上司は、入れ替わりが多く発生します。
総支配人が入れ替わる場合、ホテルの方針も変わります。
なので、価値観が合わない場合もあります。
かといって、「小規模旅館は人間関係の悩みが少ないか?」というとそうでもないです。
小規模旅館の場合、個々が責任を持って朝から晩まで仕事を回さないといけません。
なので、クセが強いスタッフが多い印象があります。
スタッフ同士が、意見の食い違いで衝突するのを何度も見ています。
ホテルの大きさで、人間関係の悩みが変わるかわけではないのです。
残業が多い
ホテル業は、ほぼ毎日残業があります。
コロナ禍でお客さまが、少ない状況でも残業があるくらいです😅
いつも通りなら、「月平均で60時間程度の残業」をしています。
1日だいたい「3時間くらい」の残業です。
その上、中抜け(タスクに合わせて休憩を長く取ること)もあるので、仕事場に拘束されるのは、14時間以上になることも・・1日の大半が仕事で終わってしまいます💧
なので、
プライベートの時間がない・・
と、若いスタッフを中心に、グチったりもしています。
憧れとのギャップが大きい
新卒で入ってくるスタッフに多いのですが、
- ホテルマンはカッコイイ
- ホテルマンはなんでもできる
- ホテルマンはサービスのプロ
と、ホテルマンに憧れて入ってきます。
しかし、実際に現場に入ってみると、
- 体力的にきつい
- 仕事が短調
- 雑務が多い
など、憧れとのギャップが多く、1年持たずにやめていく若いスタッフがいます。
どんな仕事も、憧れだけでは仕事を続けるには、むずかしいのかもしれません。
マナーの悪いお客さまの対応
どんなに仕事で経験を積んでも、マナーの悪いお客さまの対応は悩みの種です。
1番タチの悪い例として、
- ホテル側に不備がなくても、とりあえず大声で怒ってくる
これは、いわゆる「クレーマー」といわれています。
クレーマーは、相手の気持ちを考えずに、自分のことだけしか考えないのでとてもやっかいです😅
クレーマーの対応については、
- 謝る
- 要望にできるだけ応える
この2つしか、解決方法がありません。
解決方法といっても、帰るまでずっと怒っていることが多いですが・・。
また、通常のクレームの場合、お客さまに喜んでもらう「提案」までします。
しかし、クレーマーの場合は、ちょっとでも気に入らなければ、逆に怒ってしまうリスクがあります。
なので、クレーマーに対しては、ホテル側はタンタンとお客さまの声を聞くしかできません。
結局、ホテル側は、クレーマーが帰るまで「気が抜けない状態が続く」ことになります。
なので、マナーの悪いお客さまの対応で、ホテルマンは精神的にやられてしまうことは珍しくありません。
ホテルをやめたい人の対処法4選
ホテルをやめたい理由7選について、お話ししてきました。
共感する部分も、あったんではないでしょうか。
しかし、せっかく入ったのであれば、ホテルの経験を「人生の糧」にするように考えるべきです。
なぜなら、憧れのホテルに入るまでにかかった時間が、水の泡になってしまうからです。
なので、ここからは、
- ホテルでまだ頑張ってみたい!
- ホテルを絶対にやめる!
と、両方の視点からアドバイスしたいと思います😃
ホテルでまだ頑張りたいあなたへ
ホテルでまだ頑張りたいあなたへの、アドバイスは2つです。
- プライベートの目的をもってみる
- ゲーム感覚でやってみる
簡単に、解説します。
プライベートの目的をもってみる
仕事をしていると、どうしても仕事の中だけの目的しか考えなくなります。
例えば、
- 給料を上げたい
- キャリアを積みたい
- そのためには、スキルを身につけなければならない
仕事の場合は、目的がある程度ハッキリ決まっているので、目的をもちやすいです。
しかし、仕事で悩む多くの人は
- 責任感の仕事をしたくない
- 朝から晩まで働きたくない
- 残業したくない
という方が、多いと思います。
そこで、「プライベートの目的」を持ってみましょう。
すると、仕事に対する考え方が変わってきます。
例えば・・
- 趣味の時間を充実させる
- 子どもとの時間を作る
- 興味ある分野の勉強をする
など、プライベートに目的を持つとします。
大まかに分類するとしたら、プライベートの「時間を作る」というのが、目的になります。
だとすると、仕事のスキルを学ぶことはもちろんですが、プライベートの時間を作るために、仕事の効率化を求めて仕事をするはずです。
つまり、残業を減らすために「自分から行動」するようになります。
結果的に、
- 評価が上がる
- 給料が上がる
- 残業が少なくなる
と、仕事にもメリットがあります。
なので、ホテルをやめたいと思っているのであれば、1度プライベートの目的を持ってみると「新しい仕事の働き方」が見えてくるはずです。
私も、プライベートの時間を優先して仕事をしています。おかげでなんとか10年以上ホテルマンを続けられています😄
ゲーム感覚でやってみる
ゲーム感覚といっても、ふざけて働くわけではありません。
とはいえ、真面目にやっていたら、仕事のストレスが増えてモチベーションもあがらないと思います。
そこで、お客さまや自分にもメリットがあるやり方をすると、パフォーマンスがあがります。
例えば・・
☑️フロントの場合
- お客さまから「ありがとう」を、10回言ってもらう
お客さまから「ありがとう」をいってもらうために、どうしたら「ありがとう」をいってもらえるか、ゲーム感覚で攻略していく感じです。
この場合、お客さまを「喜ばせる」「助ける」などしてあげれば、ありがとうをいってもらえそうですよね😄
つまり、お客さまに不快な思いをさせない程度に、自分も楽しんで仕事をするということです。
仕事をして悩む人は、
- 仕事をしっかりとやらないといけない
- 仕事でふざけてはいけない
と、仕事は「完璧にやらないといけない」と思いがちです。
しかし、どんなに完璧に準備して対応しても、誰しもが必ず失敗をします。
つまり、まじめに仕事をしても、楽観的に仕事をしても失敗はするのです。
だとすると、楽観的に仕事をしていた方が、
- 自然と表情が明るくなる
- 気持ちに余裕ができる
など、仕事にいい影響があります。
なので、仕事がキツかったり、つまんないと思っているなら、ゲーム感覚で仕事をすると気持ちの余裕ができてよりよいパフォーマンスが発揮できます。
「ツラい仕事を楽しむためには?」と、自分から楽しめるようになると、仕事が楽になりますよ😊
ホテルを絶対にやめたいあなたへ
ホテルを絶対にやめたいあなたへの、アドバイスは2つです。
- 副業をやってみる
- 転職を考える
簡単に解説します。
副業をやってみる
ホテルを絶対にやめたいと思っている人は、1度副業を経験してみるのがいいです。
なぜなら、「転職せずに他の仕事を経験できる」からです。
やめたいと思っても、いきなりやめるのはリスクが大きいです。
例えば・・
- 収入がなくなる
- 再就職できるかわからない
- 転職できても合わないかもしれない
と、不安要素ばかり・・。
そもそも、目的や目標がある場合は、自分から選んで転職するのは問題ないと思います。
ただ、多くの人は「やめたい」という、気持ちだけが先行してリスクを考えません。
しかし、本業の仕事をしながらでも副業はできます。
また、副業をやることで、自分で稼げるスキルを身につけることもできます。
さらに、自分で稼げるスキルを身につければ、独立だってできるのです。
なんと!一石三鳥!!
ただ、仕事をしながらなので相当な努力は必要です。
とはいえ、本業をしつつ自分で稼げるスキルを身につけると、人生は大きく変化します。
まずは、自分に合いそうな副業を見つて行動してみましょう😊
もし、自分に合う副業を見つけることができれば、
- 本業はある程度力を抜いて副業に注力する
- 副業で稼げるようになってからやめる
という順番で、やめるのもいいかもしれません。
転職を考える
副業で成果が出るまでは、結構な時間と労力を使います。
なので、中には、
副業なんてやってられないよ
いますぐ転職したい
と、心に決めた人もいると思います。
それでも、問題ありません。
なぜなら、転職活動だけならリスク少ないからです。
というのも、仕事しながら転職先を見つけておくことはリスクがありません。
私の短な方で、
- とりあえずやめる
- 転職先決まってない
- とりあえず家を買う
という強者が・・😅
その方がいうには、「リスクを背負った方が行動できる」という理屈でした。
私には絶対できない選択肢です💧
なので、ここではリスクをできるだけ減らして、自分に合った転職先を本業をしながら見つけることにフォーカスしましょう。
転職した後はリスクがありますが、転職活動はリスクがありません。
なので、本業でお金の土台を担保しつつ、じっくり自分に合った転職先を見つけていきましょう😊
まとめ
今回は、ホテルをやめたい理由7選とアドバイス4選【転職の前にやるべきこと】について、解説しました。
最近は、キャリアアップのために、何回も転職をする人が多くなっています。
つまり、何回も仕事をやめているということです。
目的のために、仕事をやめることは、決して悪いことではありません。
ただ、何も考えず「やめたい」という気持ちだけなら、仕事をすぐにやめることはおすすめしません。
なぜなら、リスクが大きいからです。
まずは、
- どうしたら今の仕事が楽しめるか
- やめるためにはどんな準備が必要か
この2点を、頭に入れて行動しましょう。
そうすれば、大きなリスクを回避しながら、自分に合った仕事が見つかるはずです😄
以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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